ご相談内容
東京都港区の駅前ビル内にある飲食店様より、ビルの年1回の停電点検に伴う業務用冷蔵庫の電力確保についてご相談をいただきました。
通常は24時間営業の店舗様ですが、点検当日は夜間21:00から翌朝8:00までビル内に立ち入ることができない状況でした。
そのため、点検中に人が確認できない時間帯でも、業務用冷蔵庫を止めず、食材を安全に保管できる電源が必要でした。
主なご要望は以下の通りです。
- ビル停電中に業務用冷蔵庫を動かしたい
- 夜間21:00から翌朝8:00まで人が立ち入れない
- 冷蔵庫を約10〜12時間稼働させたい
- 発電機はビル内で使うのが難しい
- 2階以上が住居のため、騒音や排気ガスに配慮したい
- 食材が多く、冷蔵庫の中身を出すのは大変
- 夜間無人でも安心できる電源を使いたい
発電機ではなくポータブル電源を提案

当初は発電機の使用も検討されていましたが、現場は東京の駅前ビル。
1階が店舗、2階以上は住居という環境でした。
発電機は長時間の電源確保に強い一方で、排気ガス・エンジン音・燃料管理・設置場所の問題があります。特に住居併設ビルでは、騒音や排気ガスへの配慮が必要です。
そこで今回は、屋内でも使いやすく、排気ガスが出ない大型ポータブル電源をご提案しました。
冷蔵庫の型番を確認して機種を選定

ポータブル電源を選ぶ際は、実際に使用する機器の消費電力を確認することが重要です。
今回、お客様から伺った業務用冷蔵庫は、ホシザキ HRF-120Z でした。
仕様は以下の通りです。
- メーカー:ホシザキ
- 型番:HRF-120Z
- 電源:AC100V
- 定格消費電力:290W/300W
- 電熱装置定格消費電力:601W
定格消費電力だけで見ると、10時間程度の稼働であれば、DABBSSON DBS3500単体でも十分対応できる見込みでした。
しかし、業務用冷蔵庫には霜取りなどで使用される電熱装置があります。
この電熱装置がどのタイミングで、どの程度稼働するかは、庫内の食材量や温度状況によって変わります。
さらに今回は、夜間21:00から翌朝8:00まで人が確認できない条件でした。
そのため、容量をギリギリにするのではなく、万が一に備えて余裕を持たせるため、DABBSSON DBS3500 拡張バッテリー付きセットをご提案しました。
停電前の冷やし込みも重要
業務用冷蔵庫をポータブル電源で動かす場合、停電前の準備も大切です。
冷蔵庫がすでに十分冷えている状態であれば、電力は主に「冷えた状態を維持する」ために使われます。
一方で、庫内が冷えていない状態から冷やす場合や、停電中に扉を何度も開ける場合は、消費電力が増えやすくなります。
今回のような停電対策では、以下のような使い方がおすすめです。
- 停電前に庫内をしっかり冷やしておく
- 停電中は扉を開けない
- 常温の食材を追加しない
- 冷えた状態を維持する目的で使用する
駅前ビルへの搬入も事前に確認

今回の納品先は、東京都港区の駅前ビル内店舗様でした。
駅前という立地のため、車両の停車場所や荷下ろし場所にも注意が必要でした。
当初は地下駐車場の使用も検討されましたが、施設の高さ制限は3.0m。
弊社の搬入車両は2トン車で高さが約3.2mあったため、地下駐車場への進入はできませんでした。
そこで、事前にお客様と荷受け場所を確認し、JR田町駅東口付近から進入して荷下ろしを行う流れで調整しました。
DABBSSON DBS3500は大型のポータブル電源ですが、キャスター付きのため、平坦な場所であれば移動しやすい機種です。
お客様も実物をご覧になり、想像よりも移動しやすいことに安心されていました。
返却時のバッテリー残量は約60%

停電対応後、返却時にバッテリー残量を確認したところ、約60%の電池容量が残っていました。
結果だけを見ると、今回の使用条件に対しては少し大きめの容量選定だったとも言えます。
その点をお客様にも正直にお伝えしたところ、
「食材に問題がなかったので全然大丈夫です」
とお話しいただきました。
停電対策では、容量をギリギリにすると、想定外の消費電力増加や停電時間の延長に対応できない場合があります。
特に、夜間21:00から翌朝8:00まで人が確認できない条件では、余裕を持った容量選定が重要です。
年1回の停電対策なら購入よりレンタルが現実的

現地では、お客様から「これいいですね。1台買いたいくらいです」とのお話もありました。
ただ、このクラスの大型ポータブル電源を新品で購入すると、30万円以上になることもあります。
年に1回の停電対策だけのために購入する場合、費用面だけでなく、保管場所や充電管理、バッテリー劣化の問題もあります。
そのため、年1回のビル停電や短期間だけ必要なバックアップ電源であれば、購入よりもレンタルの方が現実的です。
まとめ
今回は、東京都港区の駅前ビル内飲食店様に、ビル停電時の業務用冷蔵庫の電源確保として、DABBSSON DBS3500拡張バッテリー付きセットをレンタル納品しました。
対象となったホシザキ HRF-120Zは、通常時の定格消費電力だけで見ればDABBSSON DBS3500単体でも対応できる見込みでした。
しかし、電熱装置の消費電力、食材量、夜間21:00から翌朝8:00までビルに立ち入れない条件を考慮し、拡張バッテリー付きで余裕を持った構成をご提案しました。
結果として、返却時には約60%のバッテリー残量があり、食材にも問題なくご利用いただけました。
株式会社アトラスでは、使用する機器の型番や消費電力を確認したうえで、現場に合ったポータブル電源をご提案しています。
ビル停電、業務用冷蔵庫・冷凍庫のバックアップ電源、発電機が使えない屋内現場などでお困りの際は、お気軽にご相談ください。

