発電機は「うるさい」、ポータブル電源は「高い」

そんなイメージで電源選びを諦めていませんか?

でも実は、どちらにもカタログには書いていない「隠れた弱点」があるのをご存知でしょうか?

例えば、静かで便利なポータブル電源。

でも冬の雪山では寒さで動かなくなり、夏の車内では熱でバッテリーが劣化する...そんな「温度の罠」があることを、販売員は教えてくれません。

わたしは実際にエコフローのデルタ3プラスで、これらの問題を何度も経験しました。

「なんで動かないの?」と困った経験から学んだ、本当に役立つ電源選びのポイントをお伝えします。

キャンプでも、災害時でも、作業現場でも。 シーン別の最適解がわかる、実体験に基づく完全ガイド。

難しい専門用語は一切使わず解説しているので、電気の知識がなくても大丈夫。

この記事を読めば、あなたの用途にピッタリの電源が必ず見つかります!

発電機とポータブル電源の基本的な違い

発電機ってどんなもの?いいところと悪いところ

EENOUR発電機をハイエースに積んでる画像

発電機は、ガソリンやガスを燃やして電気を作る機械です。

車のエンジンみたいにエンジン音がして、電気を作り続けてくれます。

コンセントがない場所でも、電気製品を使うことができるすごい機械なんです。

発電機のいいところは、とても強い電気を長い時間作れる!この一点です。

ガソリンを入れ続ければ、ずっと電気を作ってくれます。

電子レンジやドライヤーなど、たくさんの電気を使う家電も動かせます。

でも、困ったところもあります。

一番の問題は「音がうるさい」ことです。

静かなタイプでも、みんなが話している声くらいの大きさの音がします。

夜や住宅街では、近所の人に迷惑をかけてしまうかもしれません。

また、車と同じように排気ガスが出るので、部屋の中では絶対に使えません。

さらに、車のようにオイル交換などの手入れも必要です。

けっこう面倒な一面持ってるのが発電機といったところでしょうか・・・?

ポータブル電源ってどんなもの?いいところと悪いところ

ハイコーキの草刈り機とポータブル電源

ポータブル電源は、電気を貯めておく大きなバッテリーです。

スマートフォンの充電器をとても大きくしたものだと思ってください。

あらかじめ家で充電しておいて、外に持って行って電気製品を使うことができます。

ポータブル電源の一番いいところは、とても静かなことです。

ほとんど音がしないので、夜でも部屋の中でも安心して使えます。

排気ガスも出ないので、テントの中や車の中でも大丈夫です。

最近のものは、スマートフォンのアプリで残りの電気の量を見ることもできます。

太陽光パネルで充電できるものもあって、とても便利です。

困るところは、貯めた電気がなくなったら使えなくなることです。

大きなポータブル電源でも、電子レンジのような電気をたくさん使う家電を長い時間は使えません。

電気がなくなったら、また充電するまで1時間から8時間くらい待たなければいけません。

値段も同じくらいの強さの発電機より高いことが多いのが特徴です。

さて・・・・ポータブル電源には大きな弱点があります。

それは「暑さ寒さに弱い」ってとこです!

ポータブル電源は暑さと寒さがとても苦手

冬の寒い日に起きた困った話

マルチボルトバッテリーとエコフローのポータブル電源

わたしは、キャンプが大好きで、いつもハイエースにエコフローのデルタ3プラスというポータブル電源を積んで出かけます。

ポータブル電源を購入した当初にこんな経験があります。

冬山にキャンプに行ったときのことです。

「よし、今日も楽しいキャンプの始まり!」と思って、いつものようにデルタ3プラスのスイッチを押しました。

でも...あれ?電源が入らない?

エコフローデルタ3の充電

昨日の夜はちゃんと充電マークが100%近くだったのに、全く動かないのです。

実は、その夜の気温はマイナス5度まで下がっていました。

デルタ3プラスは、寒すぎるとバッテリーを守るために自動で止まる機能があります。

その機能が働いて、動かなくなってしまったのです。

これは、バッテリーが壊れないための大切な機能なのですが、使いたいときに使えないのはとても困りますよね。

対策はというと・・・ちょっとマヌケで太陽の当たる暖かい場所に置いて、温まるまでひたすら待つ!(笑)

この待ち時間がけっこう長くて困るときがあります。

短気なわたしには耐えられない!

10分、時には30分近くも待たなければいけません。

朝のコーヒーを飲みたかったのに、けっきょくガスバーナーでお湯を沸かした経験があります。

このように、山の上や寒い地域では、ポータブル電源は全く使い物にならないことが頻発にあるから厄介です。

冬のキャンプや、雪国での災害時には、発電機の方が頼りになることが多いのです。

夏の暑い日も要注意!

今度は夏の話です。

わたしが海辺でキャンプをしていたときのことです。

車の中にデルタ3プラスを置いたまま、海で遊んでいました。

夏の車の中は、とても暑くなります。

50度を超えることもあるんです。

みなさん知ってました?

実を言うと、リチウムイオン電池って非常に熱に弱く温度が高いとこに長時間置いとくとバッテリーがへったってしまいます。

これ、見た目ではわからないので厄介です。

ポータブル電源のバッテリーは、とても熱に弱いのです。

50度を超える場所に長い時間置いておくと、電気を貯める力が弱くなってしまいます。

バッテリーも夏バテするんですね!

発電機は暑さ寒さに強い!

一方、発電機はどうでしょうか?発電機は、雪が降っていても、夏の暑い日でも、元気に動いてくれます。

エンジンがあるので、寒いときは少し暖機運転をしてあげれば大丈夫です。

暑いときも、しっかりと風通しの良い場所に置けば問題ありません。

北海道の寒い冬でも、沖縄の暑い夏でも、発電機は変わらず電気を作ってくれるのです。

キャンプ・アウトドアでの使い分け

キャンプ・アウトドア用途

項目発電機が有利ポータブル電源が有利
使用機器• 電気ケトル(1,200W)• IH調理器(1,400W)• 電気ストーブ(1,000W)• LEDランタン(10W)• スマホ充電• 小型冷蔵庫(40W)
キャンプ場• 発電機OK区画• 山間部・人里離れた場所• 静音区画• ファミリー向けサイト
使用時間• 朝7:00~夜9:00• 24時間使用可能

キャンプで発電機を使うときのポイント

キャンプで発電機を使うのは、たくさんの電気が必要な本格的なキャンプをしたいときにぴったりです。

発電機があれば、電気毛布で暖かく眠ったり、電気ケトルでお湯を沸かしたり、電気のお鍋で料理を作ったりできます。

冬のキャンプでは、電気ストーブで暖を取ることもできます。

たくさんの電気製品を同時に使っても大丈夫なのが発電機のいいとこです。

特に、山の上や雪のある場所でのキャンプでは、発電機がとても頼りになります。

わたしのように、ポータブル電源が寒さで動かなくなってしまう心配がないからです。

でも、気をつけなければいけないことがたくさんあります。

音がうるさいので、お隣のキャンプの人から離れた場所で使い、朝の7時から夜の9時くらいの時間だけ使うのがマナーです。

多くのキャンプ場では、発電機を使える時間や場所が決まっているので、行く前に確認しましょう。

テントや車の中では絶対に使ってはいけません。

排気ガスがでるので一酸化炭素中毒に十分気をつけてください。

キャンプでポータブル電源を使うときのポイント

ポータブル電源は、静かなキャンプや家族キャンプにとてもいいです。

2泊3日くらいのキャンプなら、十分な電気を使うことができます。

キャンプでは、夜の明かり、スマートフォンやカメラの充電、小さな冷蔵庫、扇風機、電気毛布などに使えます。

車の中で寝るときも、エンジンを止めたまま電気製品が使えるので、とても静かで快適です。

冬キャンプでポータブル電源を使うコツ:

  • 夜は寝袋と一緒にポータブル電源を温める
  • 朝一番に太陽の光に当てて温める
  • 車の中など、少しでも暖かい場所に置く


夏キャンプでポータブル電源を使うコツ:
  • 直射日光を避けて、涼しい日陰に置く
  • 車の中に長時間放置しない
  • 風通しの良い場所を選ぶ

電気をたくさん使う電気ケトル・冷蔵庫などは、短い時間だけ使うようにしましょう。

災害・停電時の緊急用途での比較

災害・停電時用途

項目発電機が有利ポータブル電源が有利
停電期間• 3日以上の長期停電• 24時間以内の短期停電
使用場所• 屋外・車庫・ベランダ• 屋内・避難所・車内
優先機器• 冷蔵庫長時間稼働• 暖房・調理機器• 医療機器• 通信機器• 照明

停電のときの発電機の使い方

地震や台風で停電になったとき、発電機はとても頼りになります。

燃料を足し続ければ、何日でも電気を作り続けることができるからです。

冷蔵庫の食べ物を守ったり、電気をつけて安全を確保したり、スマートフォンを充電して家族に連絡を取ったりできます。

特に、冬の災害では発電機がとても重要です。

ポータブル電源は寒さで動かなくなることがありますが、発電機は雪が降っていても電気を作ってくれます。

暖房で体を温めることができるので、命を守ることにつながります。

病気で酸素の機械や人工呼吸器が必要な人にとって、発電機の安定した電気はとても大切です。

電気ポットでお湯を沸かして温かい飲み物を作ったり、電気毛布で体を温めたりして、避難生活を少しでも楽にすることができます。

停電のときのポータブル電源の使い方

ポータブル電源は、停電になったときすぐに使えて、部屋の中でも安全に使えるのが特徴です。

大きなポータブル電源なら、冷蔵庫を12〜24時間動かすことができるので、停電の最初の日はとても役に立ちます。

災害のときは、スマートフォンやタブレットの充電、LEDライトでの明かり、ラジオでの情報収集、病気の人の医療機器などに優先して使います。

1000Whのポータブル電源なら、扇風機を8時間使ったり、電気毛布を10時間使ったりできます。

作業現場・DIYでの電源確保

作業現場・DIY用途

項目発電機が有利ポータブル電源が有利
工具種類• 丸ノコ(1,200W)• 溶接機(2,000W)• コンプレッサー(1,500W)• ドリル(200W)• サンダー(300W)• 照明機器
作業環境• 屋外・広いスペース• 騒音制限なし• 住宅街・屋内近接• 騒音制限あり
作業時間• 8時間以上の長時間作業• 数時間の軽作業

外での作業で発電機を使う

家を建てたり、畑仕事をしたり、外でDIYをしたりするとき、発電機はとても強力で頼りになる電源です。

たくさんの電動工具を同時に使うことができます。

電動ドリル、丸ノコ、コンプレッサーなどを同時に動かしても大丈夫な強い電気を作ってくれます。

発電機のいいところは、電気が安定していて、長い時間使えることです。

溶接の機械や大きなグラインダーのような、とても電気を使う道具でも問題なく動かせます。

ガソリンタンクが大きいものなら、けっこうな時間作業を続けることができます。

また、季節を気にしなくていいのも発電機の良いところです。

夏の暑い屋根の上での作業でも、冬の寒い外での作業でも、発電機は変わらず電気を作ってくれます。

作業で使うときは、朝に燃料とオイルをチェックして、安全な場所に置いて、工具との距離を考えて配置することが大切です。

音がうるさい場合は、静かなタイプを選んだり、防音の箱を使ったりしましょう。

外での作業でポータブル電源を使う

ポータブル電源は、軽い作業や、音を出してはいけない場所での作業にとても便利です。

住宅街でのリフォームや、病院や学校の近くでの工事では、音がうるさい発電機は使えないことが多いので、ほとんど音がしないポータブル電源がとても役に立ちます。

重さが10〜30キロくらいで持ち運びやすいので、高いところや狭いところでの作業にも使えます。

排気ガスが出ないので、風通しの悪い場所や建物の近くでも安心して使えます。

でも、季節や天気には注意が必要です。 冬の屋外作業では、ポータブル電源が寒さで動かなくなることがあります。

夏の屋根の上や、車の中に置いておくと、暑さでバッテリーが弱くなることもあります。

作業現場でポータブル電源を使うコツ:

  • 寒い日は作業前に温めておく
  • 暑い日は日陰に置く
  • 予備のポータブル電源を用意しておく

上手に使うコツは、作業の内容に合わせて容量を選ぶことです。

1日だけの作業なら500〜1000Wh、朝から夕方まで働くなら1500〜2000Whが目安です。

電気をたくさん使う工具は短い時間だけ使うようにしましょう。

コスト・メンテナンス面での比較検討

コスト別推奨用途

予算帯発電機ポータブル電源推奨用途
5万円以下カセットガス式 900W小容量 200-400Wh• 軽作業• 短時間使用
5-15万円ガソリン式 1,600W中容量 500-1,000Wh• 一般キャンプ• 日帰り作業
15-25万円高出力 2,800W大容量 1,500-2,000Wh• 本格作業• 災害対策
25万円以上業務用 3,000W以上超大容量 3,000Wh以上• 商業利用• 完全災害対策

最初にかかるお金と使い続けるお金の違い

発電機とポータブル電源、どちらがお得かを考えるときは、最初に買うお金と、使い続けるためのお金の両方を考える必要があります。

同じくらいの強さなら、発電機の方が少し安く買えることが多いです。

でも、使い続けるためのお金を考えると、どちらがお得かは変わってきます。

発電機は、ガソリン代がずっとかかります。

8時間使うと、ガソリンを1〜1.5リットル使って、200〜300円くらいかかります。

1年で100時間使うとすると、ガソリン代だけで2〜3万円かかります。

さらに、車と同じようにオイル交換やフィルターの交換などで、1年に5000〜8000円くらいのお手入れ費用がかかります。

ポータブル電源は、電気代だけです。満タンに充電するのに30〜40円くらいしかかかりません。

1年に100回充電しても、3000〜4000円程度です。

とても安いですね。

でも、バッテリーは5〜10年くらいで古くなって、交換するのに5〜15万円かかることがあります。

また、ポータブル電源は温度の影響でバッテリーが早く弱くなることもあります。

わたしのように、夏の暑い車の中に置いてしまうと、バッテリーの寿命が短くなってしまうかもしれません。

よく使う人は発電機、あまり使わない人やお手入れが面倒な人はポータブル電源の方がお得になることが多いです。

お手入れのしやすさと寿命の比較

発電機とポータブル電源では、お手入れの大変さが全然違います。発電機はエンジンがついているので、車と同じようなお手入れが必要です。

最初の20時間でオイルを交換して、その後は100時間ごとにオイル交換、200時間ごとにフィルター掃除、500時間ごとにスパークプラグ交換をします。

発電機は、きちんとお手入れをすれば、家庭用なら1000〜3000時間、業務用なら5000〜10000時間使えます。

1年に50時間使うとすると、20〜60年も使えることになります。

とても長持ちですね。

でも、長い間使わないときは、ガソリンが古くならないように注意したり、月に1回は動かして確認したりする必要があります。

ポータブル電源のお手入れはとても簡単です。

外側をきれいに拭いて、コンセントの部分のほこりを取るくらいです。

動く部品がないので、壊れにくいです。

寿命はバッテリーで決まり、新しいタイプなら10〜15年使えます。

でも、使い方次第でバッテリーの寿命が変わります。

わたしのように、暑い車の中に置いたり、寒い場所で無理やり使ったりすると、バッテリーが早く弱くなってしまいます。

大切に使えば長持ちしますが、温度に気をつけないと早くダメになってしまうかもしれません。

壊れたときは、発電機は部品を交換して直せることが多く、修理代も安いです。

ポータブル電源は精密機械なので、メーカーに送って直してもらう必要があり、修理代は高くなりがちです。

でも、保証期間が3〜5年と長いので、最初の頃に壊れる心配は少ないです。

まとめ:どっちを選べばいいの?

発電機がおすすめの人:

  • 山や雪国でキャンプをする人
  • 長い時間、たくさんの電気を使いたい人
  • 音がうるさくても大丈夫な場所で使う人
  • お手入れができる人

ポータブル電源がおすすめの人:

  • 静かに使いたい人
  • 部屋の中や車の中で使いたい人
  • お手入れが面倒な人
  • 暖かい場所や涼しい場所で使う人

わたしの体験からも分かるように、ポータブル電源は便利だけど、温度にとても気をつけなければいけません。

発電機は音がうるさいけど、いつでもどこでも頼りになる電源です。

みなさんも、自分がどんな場面で使いたいか用途をしっかり考えて、ぴったりの電源を選んでくださいね!

発電機 vs ポータブル電源 用途別比較表

総合比較表

用途・シーン発電機ポータブル電源推奨度理由・ポイント
キャンプ・アウトドア
ファミリーキャンプポータブル電源静音性重視、子供の安全性
ソロキャンプポータブル電源軽量、コンパクト、騒音配慮
車中泊×ポータブル電源車内使用可能、排気ガスなし
冬季キャンプ発電機暖房機器(高出力)対応
災害・緊急時
停電初期対応(~24h)ポータブル電源屋内使用可、即座に利用可能
長期停電(3日以上)発電機燃料補給で継続運転可能
避難所での使用×ポータブル電源騒音・排気の問題なし
医療機器電源ポータブル電源安定電源、UPS機能
作業現場・DIY
建設現場発電機高出力工具対応、長時間作業
住宅街DIYポータブル電源騒音規制対応
屋内作業×ポータブル電源排気ガスなし
農作業発電機広いエリア、高出力機器使用
イベント・商業利用
屋台・キッチンカー発電機※高出力調理機器、防音対策必須
野外イベント発電機音響機器、照明の大容量電力
展示会・屋内イベント×ポータブル電源騒音・排気規制対応
日常・レジャー
庭でのBBQポータブル電源近隣配慮、手軽さ
釣り・海辺ポータブル電源塩害対策、軽量性
ドライブ・ピクニックポータブル電源持ち運び性、静音性


Follow me!